モバイルアプリの収益化については、さまざまな手段が用意されています。この記事では、アプリを収益化するための一般的な 5 つの戦略に着目し、それらがアプリの成長とエンゲージメントにもたらす効果について説明します。
無料版と有料版のアプリを提供するモデル
よく使用されるアプリ収益化戦略の一つは、無料版と有料版の両方のアプリを提供する方法です。この方法では、無料アプリの特定の機能に制限を設けて有料アプリへのアップグレードを「促す」か、または、アプリ内広告で無料アプリを収益化します。
この戦略のメリットは 2 つあります。一つは、無料版を提供することで、ユーザーに無料でアプリの基本機能を試してもらえることです。もう一つは、アプリのアップグレードやアプリ内広告によって、収益化が見込めるユーザーベースも拡大できることです。
アプリを無料で提供してアプリ内購入で収益化するモデル
アプリの収益化戦略としてよく使用されているもう一つの方法は、アプリ内購入(IAP)です。この方法ではアプリ自体(多くの場合は基本機能も)を無料で提供しますが、ユーザーがアプリで早く次のステージに進みたいと思った場合(たとえば、ゲームアプリで追加のライフを取得したい場合や、デートアプリで特定のプレミアム機能を利用したい場合)は、定額課金方式に切り替えることができます。
場合によっては、ユーザーが料金を支払わずプレミアム機能を利用できるようにすることも可能です。たとえば、特定の機能が使えるようになるまで忍耐強く待ったユーザーや、アプリを十分な回数利用したユーザーには、そのアプリを無期限に無料で使用できるようにします。そうしたオプションを提供できないケースでは、一部の機能のみを無料にして、他の機能はアプリ内購入でのみ取得できるようにします。
アプリを無料で提供してサブスクリプションで収益化するモデル
アプリを無料で提供してサブスクリプションにより収益化する方法もあります。この戦略では、アプリは無料でダウンロードできるようにして、提供されるコンテンツやサービスへのアクセスを制限します。サブスクリプション プランを有効にしたユーザーにのみ、すべての機能を利用できるようにします。このアプリ収益化戦略は、サービス志向のアプリ(瞑想アプリの Headspace など)やコンテンツ中心のアプリ(ニュースアプリなど)でよく使用されています。
この戦略を使用すると、アプリに関連するコンテンツを検索したユーザーに、アプリストアで無料アプリとして簡単に見つけてもらえます。この方法は、最初にユーザーベースを構築して、そこからアプリの有料サブスクリプションを獲得していくのに効果的です。
有料アプリモデル
有料版のアプリのみを提供する方法も考えられます。こうした方法は、他にはない独自の価値があるアプリでよく見られます。中でも特に多いのは生産性向上アプリです。
なお、この戦略をとる場合は、ユーザーの一定のニーズを満たす独自の機能を提供するなど、十分にお金を払う価値のあるアプリを開発する必要があります。それができなければ、アプリで収益を得るためのユーザーベースを構築するのが難しくなります。
パートナーシップ モデル
アプリが特定のニッチ市場で人気を得ている場合、自社のブランドをアプリのユーザーにアピールしたい同じ市場の企業からスポンサーシップ契約について打診を受ける可能性があります。
したがって、次のアプリの開発をプランニングする際は、アプリで獲得可能なターゲット ユーザーと、そうしたユーザーに興味を持ちそうなブランドのタイプを検討するのもよいでしょう。そのユーザーベースの規模が十分にあれば、ブランドのスポンサーシップやパートナーシップ、または新規ユーザーの獲得を通じた収益化も選択肢として出てきます。
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