ネイティブ広告とは
ネイティブ広告は、アプリに表示される広告のデザインをカスタマイズできる広告フォーマットです。外観、掲載場所、既存のアプリデザイン内での見せ方など、広告のすべての要素をお客様が指定することができます。
ネイティブ広告を利用するメリット
ネイティブ広告を使用して広告デザインをカスタマイズすると、アプリのユーザー エクスペリエンスが向上し、全体的な広告収入の増加を期待できます。ユーザー エクスペリエンスの向上、長期的な収益増加、またはこれを両方を達成する必要があり、そのために独自の広告をデザインしようと考えている場合は、ネイティブ広告が適しています。
ネイティブ広告の特長
- 一般に、ネイティブ広告を使うと他の形式と比べて自然な形でアプリ内広告を表示できます。
- 調査によると多くのユーザーが、バナー広告に比べてネイティブ広告はコンテンツに自然に溶け込んでおり、ストレスになりにくいと答えています1
- 他の広告フォーマットより、アプリにどのように取り入れるかを柔軟に設定できます。
ネイティブ広告がもたらす価値
コンテンツに自然に溶け込む形で表示されるため、通常より多くの広告を配信してもユーザーにストレスを与えず、エンゲージメントを維持することができます。最終的には、広告収入の長期的な最大化につながります。
ネイティブ広告に関するベスト プラクティス
ネイティブ広告のパフォーマンスは掲載場所と外観に大きく左右されますが、これらはいずれもお客様自身で最適化できる要因です。掲載結果を最大限に高めるには、広告のデザインをよく考え、細部にまで注意を払う必要があります。
ネイティブ広告ハンドブックでは、このフォーマットを使用して成果を上げるためのヒント、利用例、ベスト プラクティス、関連情報を紹介します。
柔軟性に優れたネイティブ広告は、さまざまな種類のアプリでお使いいただけます。ネイティブ広告戦略を導入するにあたって最も重要なのは、広告のデザインと掲載場所です。優れたユーザー エクスペリエンスを実現するには、広告がアプリのデザインに自然に溶け込んでおり、アプリの操作を妨げないことが重要です。
ネイティブ広告のデザインに関するベスト プラクティス
ネイティブ広告では広告デザインを自由にカスタマイズできますが、ここでは、ネイティブ広告の外観を決定する際に役立つヒントをいくつか紹介します。
1. アプリのコンテンツの外観に合わせて広告をデザインする。本来のコンテンツに合わせて広告要素をデザインし、類似のフォント、色、スタイルを使用します。広告主が用意したアセットを引き延ばしたり、切り取ったりしないように注意してください。
以下の例では、すぐ上にあるコンテンツと同じ系統の色、ボタンスタイル、フォント、サイズを使用して、見た目に一貫性を持たせています。
2. 広告であることを明示する。必ず広告バッジと AdChoices アイコンを表示し、ネイティブ広告のポリシーに従います。高さを設ける、ドロップ シャドウを適用するなどしてコンテンツとの違いを出し、広告であることがわかるようにします。
以下の例では、広告バッジに加え、評価を示す星マークと、行動を促すフレーズを大きく表示することで、アプリ本来の要素と明確に区別しています。
3. 広告コンテンツを目立たせ、アクションを促す。アプリのコンテンツ内にフィットする範囲内で広告のサイズを大きくして、すぐに目につくようにします。必ず、「インストール」、「今すぐ購入」、「使ってみる」、「詳細を表示」などの行動を促すフレーズを大きく目立つように表示して、エンゲージメントを促します。
以下の例では、アプリの読み込み時間を利用して操作の妨げにならないように広告を表示し、行動を促すフレーズを大きくはっきりと表示してユーザーのクリックを促しています。
ネイティブ広告の配置に関するベスト プラクティス
ネイティブ広告戦略を成功させるうえで、広告の配置は重要な役割を果たします。ここでは、広告の配置に関する重要なヒントを紹介します。
1. 広告をアプリに自然に溶け込ませる。アプリのコンテンツやデザインに自然に溶け込むように広告を表示します。ただし、ユーザーが勘違いしてクリックすることのないよう、広告であることがすぐにわかるようにしてください。
以下のサンプル広告は、アプリのフィードに違和感なく配置されていますが、コンテンツではないことがすぐにわかります。ユーザーがレストランのリストをスクロールすると、アプリのコンテンツの間に広告が自然な形で表示されます。
2. 利便性を低下させない。広告によって、アプリの操作を妨げないようにしてください。アプリのコンテンツと広告を一目で区別できるようにする必要があります。
以下の例では、ユーザーがキャプションを入力するときに広告が表示されますが、操作を妨げないように配慮されています。広告は画面の下部に表示されるので、ユーザーはキャプションの入力を続けることができます。また、広告のコンテンツとアプリのコンテンツがはっきり区別されています。
3. ユーザーの行動を把握する。広告を操作する前、操作している間、操作した後のユーザー行動を考えましょう。広告が表示されるべきなのは、ユーザーがアプリ画面でコンテンツを閲覧しているときであって、別の場所へ移動しようとしているときではありません。
ネイティブ広告の導入に関するベスト プラクティス
ネイティブ広告を導入する準備ができたら、以下のベスト プラクティスに従ってパフォーマンス向上を最適化していきましょう。
広告をテストする。デザインを数パターン作成し、どのパターンが最も効果的かをテストします。どのようなデザインが効果的かは、それぞれのアプリ、アプリのカテゴリ、地域によって異なります。ユーザーを引き付け、最も高い成果が得られる広告を特定するために、複数の広告デザインを対象に Firebase の A/B テストを実施してください。
ネイティブ広告のポリシーに目を通し、広告がポリシーに準拠していることを確認する。これらのガイドラインに従って広告を作成することで、ユーザーと広告主様の利便性が向上します。
導入後の計画を立てる。アプリへの配信を開始した後、ネイティブ広告の成果をチェックします。導入後計画では、AdMob レポートを利用して広告の配置と掲載結果を確認する日程と方法を決定し、更新のスケジュールを立てます。
広告のサンプル
ネイティブ広告を導入しているアプリの事例をご確認ください。
ネイティブ広告の導入に関するリソース
ネイティブ広告を導入する際に役立つリソースをご紹介します。
- デベロッパー向けドキュメント: アプリにネイティブ広告を表示 - Android | iOS
- デベロッパー向けドキュメント: ネイティブ テンプレートからネイティブ広告を作成 - Android | iOS
- デベロッパー向けドキュメント: ネイティブ広告を一から作成 [アドバンス] - Android | iOS
- デベロッパー向けドキュメント: Firebase で広告の A/B テストを実施(関連項目: Firebase の追加 - Android | iOS)
- AdMob ヘルプセンター: ネイティブ広告のポリシーとガイドライン