2013 年創業の Playdots, Inc. はニューヨークを拠点とするモバイルゲーム メーカーで、デザイン性の高いゲームをコンセプトとしています。Playdots は、美しさと楽しさをミックスした独創的なゲームを提供しており、美を追求するゲーム、というゲームの新しいジャンルを作り出しています。同社の数あるゲームの中でも、同じ色のドットどおしをつないでポイントを獲得する、ミニマルなデザインのパズルゲーム、Dots は大人気を博しています。Playdots はゲームのダウンロード数が 1 億件を突破し、アクティブ ユーザーも数百万人規模と、ロイヤリティの高いユーザー層を築き上げています。
Playdots では、ゲーム開発に従事してきたこれまでの約 10 年間に、複数の広告ネットワークと提携して収益拡大を目指してきました。しかし、メディエーション ウォーターフォールの管理には多くの時間やリソースがかかるだけでなく、ブランディング広告主が広告枠へ十分にアクセスできていないのではないかという懸念が生じていました。そこで、やり方を変えるべきと判断した Playdots は、人気タイトル Two Dots に対して AdMob メディエーションを試用することにしました。この試用の結果、広告収益は 28%、1 日のアクティブ ユーザーあたりの平均収益額(ARPDAU)は 21% の成長を示しました。また、インプレッション単価(CPM)も 60% 向上しました(米国以外)。
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広告業界の潮流を読む
Playdots では、2019 年 3 月まで別のツールを使用して広告ネットワークを管理していましたが、ソリューションの管理に膨大な時間をかけていることを問題視するようになりました。「広告は私たちのビジネスにとって重要な要素ですが、小規模な制作会社であり、メディエーションの管理も 1 名でやっています。ですので、付き切りで管理しなくても成果が出るような、信頼できるソリューションを必要としていました」(Playdots のプロダクト マネージャー、Drew McWhorter 氏)また、Playdots では Two Dots の広告枠にもっとブランド広告を掲載したいと考えており、当時提携していた広告ネットワークではそれができないと感じていました。
そこで Playdots は、広告業界で台頭していた新しいメディエーション ツールに目をつけ、これらの課題に対処できないかと考えました。「広告業界はリアルタイム入札の時代に突入しており、Two Dots もこの潮流に乗せたかったのです。Google が提供する bidding のベータ版が目に留まり、現在テスト使用を実施しています。これらの次世代ツールを使用するにあたって、安心して協力し合えるパートナーが得られたことは、意思決定を行う上で極めて重要でした」(Drew 氏)
これまでと違ったテスト方法
新しいメディエーション ソリューションを探し出すにあたって、Playdots では 2 つのステップをとりました。まず、さまざまなメディエーション プラットフォームのリストを作成し、一つひとつ比較しました。すべてのプラットフォームを紙面上に書き出し、それぞれのプラットフォームについて、サービスレベル、提供されるメリット、使用することによって見込まれる成長率などを確認しました。「比較評価を行った結果、AdMob がどれよりも優れていることが分かりました。Google が付いているという安心感と信頼性の高い広告枠が私たちを惹きつけたのはもちろんですが、ツールの優れた機能や、プラットフォームが掲げるビジョンが私たちに合致していたことが最終的な決め手となりました」(Drew 氏)Playdots ではまた、パブリッシャーを制御するための拡張機能や、掲載されている広告を監視し、プレーヤーから報告された問題を即座に確認できる広告レビュー センターの評価も行いました。
AdMob を使用してみることにした Playdots は、A/B テストを実施せずに、AdMob のさまざまな機能を順番に実装し、段階的にロールアウトすることに決めました。
まずは、Android のみを対象に AdMob メディエーションが実装されたビルドをリリースし、広告収益、ARPDAU、eCPM、ソリューションの管理時間など、数週間にわたってさまざまな KPI を監視しました。次の段階では、AdMob の広告ネットワークの最適化(ANO)機能を有効にしました。ANO を有効にすることで、メディエーション チェーン内での広告ネットワークの位置が AdMob によって自動調整されるようになります。AdMob ネットワークに関しては、インプレッションに基づき eCPM が調整され、他のネットワークに関しては、アプリのトラフィック、過去のデータ、ネットワーク自体から取得したデータが使用されます。
最後に、数週間にわたる Android でのテスト後に、iOS 版のロールアウトに踏み切ることにしました。Android の時と同様に、iOS 版に対しても慎重にメディエーションを導入し、その成果を測定しました。正確なベンチマークで比較するために、AdMob を導入する 60 日前と、AdMob が完全に導入されてから 60 日後の結果を測定しました。
突出したパフォーマンス
AdMob メディエーションを導入後、Playdots では ARPDAU が 21%、収益が 28% という目覚ましい成長が認められました。それだけではありません。米国以外の eCPM に至っては 60% の成長が認められました。Two Dots は過去最大の成長を遂げたのです。また、米国以外での Android 版の広告収益の成長率は 68% という結果でした。「米国以外での成功はとても大きく、あっという間にそれまでの記録を塗り替えるようなパフォーマンスを示したのです。ほとんど手作業なしでこれだけのことを成し遂げられたのは、AdMob のおかげです。」(Drew 氏)
Playdots では今後も美しさと楽しさと親しみやすさを追求した、上位 4~5 位までに入るような人気タイトルのリリースを目指しています。AdMob を最高のパートナーに従えて、この勢いのまま、当初からの理念に沿って斬新なゲームを提供していきたいと考えています。