成功事例

AdMob プラットフォームと入札により Maleo の収益は 50% 向上

AdMob プラットフォームと入札により Maleo の収益は 50% 向上

ゲーム パブリッシャーである Maleo が開発した人気モバイルアプリ「Bus Simulator Indonesia」では、世界中のユーザーが自分のカスタマイズしたバスに乗って、インドネシアの街をバーチャルに巡ることができます。このシミュレーションゲームは、月間アクティブ ユーザー数 950 万人という大規模なコミュニティを持ち、そのユーザーはバスが鳴らすクラクションのメロディー音など、ローカル色豊かなコンテンツを楽しんでいます。バスを走らせていると、「Om Telolet Om!」と叫ぶ人々の群れに遭遇します。これは、通り過ぎるバスに向かってクラクションを鳴らしてもらおうとする子どもたちの掛け声で、インドネシアではよく見られる光景です。

数年前、Maleo の担当チームが Bus Simulator Indonesia に AdMob メディエーション を統合してからは、このゲームの収益源は広告のみとなっていました。一方で、従業員が世界の各地域に点在していることから、Maleo では限られたリソースへの負担を軽減し、ユーザー エクスペリエンスにも影響を与えずに収益を増やせる新たな方法を模索していました。そこで 2021 年、AdMob チームに入札の使用を推奨された Maleo は、実際に導入してみることにしました。Bus Simulator Indonesia に入札を統合したところ、Maleo の広告収入は予想を上回る 50% 増加を達成し、同時にユーザー エクスペリエンスを維持しながら、企業の貴重なリソースも確保することができました。

実験的カルチャーで繰り返される試行と最適化

リモート勤務中であっても、Maleo の実験的な精神は深く根付いていたのです。チームは、ユーザーのエンゲージメントを維持するためにゲームを改良し続け、さまざまなプラットフォームにおける広告ネットワークのテストを常に実施して、効果の高いものを表示できるよう取り組んでいます。

また、Maleo はこれまでに、ウォーターフォールの手動更新にもかなりの時間を費やしていました。事業拡大に向けて収益を上げたいと考えていましたが、それを実現するには、より効率的な手段を見つける必要がありました。

他の広告ソリューションとプラットフォームを試してみても、収益面では顕著な変化が見られない中、Maleo のディレクターである Ayub 氏は AdMob の入札ソリューションのことを知り、早速導入してみることにしました。Maleo ではすでに他のメディエーション プラットフォームで入札を行っていましたが、同社にとって一貫して成果の高い広告ネットワークであった AdMob では、まだ入札を行っていなかったのです。

AdMob 入札でリソースを節約

Maleo にとって、AdMob メディエーションを使った入札の統合は簡単かつ効率的なプロセスでした。実装ガイドもわかりやすく、技術的な内容に限らず、質問があるときにはいつでも AdMob チームに直接問い合わせることができました。「これ以上望めないくらい満足のいくサポートでした」と Ayub 氏は言います。Maleo は Bus Simulator アプリで全ユーザー向けに一斉に入札を開始し、それぞれの広告ネットワークが適切な効果を発揮するかどうかを入念にチェックしました。

入札を設定して以降、同社はウォーター フォールの作成と管理を手作業で行う必要がなくなったことで、チームの時間がどれだけ節約されたかに気が付きました。広告の遅れが改善されたことに加えて、その他にも予想外のメリットがありました。AdMob 入札では参加する広告ネットワークからの支払いをまとめて受領することができるため、小規模のネットワークとも連携できるようになったことです。小額の支払いをすべて自社で処理する必要があったとしたら、実現しなかったかもしれないことでした。

入札を開始してから 1 か月後、運用面でのメリットは明らかであったものの、実際に収益を数字で確認してみて初めて、同社はどれほど状況が改善されたかを実感しました。

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AdMob は弊社にとって非常に重要な役割を果たしています。時間を節約しながら収益を増やせるため、他の分野への投資が可能になります。それにより、事業拡大のための資金を増やすことができました。このようなメリットがなければ、私たちはこれほど高い成長率を達成することはできなかったでしょう。

Ayub, ディレクター, Maleo 氏

収益の大幅増加と時間の節約

Maleo にとって、実験の結果はそれまでの経験をはるかに超えるものでした。指標値が全体的に向上したほか、eCPM(有効インプレッション単価)、ARPU(ユーザーあたりの平均収益額)および広告収入全体が、いずれも 50% 増加しました。

ウォーターフォールを手動で更新する必要がなくなったことで、広告オペレーションの管理にかける時間も 10% 削減され、既存の作業への対応に追われていた同社の少数精鋭チームでは、新しい効率化による恩恵を受けています。収益の増加と作業時間の節約が実現したことで、Maleo は当初の計画よりもかなり早い段階でチームの増員と事業拡大に向けて注力できるようになり、製品開発にもより多くの投資を行えるようになりました。「AdMob 入札のおかげで、弊社の成長率は 2 倍になりました」と Ayub 氏は言います。「これほど大きな成果をもたらしてくれるソリューションは、他にはありませんでした。」

今回の成功を受けて、Maleo はさらに多くのゲームに AdMob プラットフォームを統合する予定です。「開発中のタイトルもいくつかあります。入札を導入して、どのような展開になるのか楽しみです」と Ayub 氏は述べています。