AdMob のメディエーションと入札の導入により、Gamee Studio は ARPU の 61% の向上を実現

ハノイに拠点を置く Gamee Studio の CEO、Giang Nguyen 氏は、同社の成功は制作チームのハードワークによるものだと語ります。有能なチームの働きにより、Gamee は市場機会にすばやく対応し、1 か月に 4～5 種類の新しいゲームタイトルをリリースしています。

Gamee の戦略はこれまで順調に機能してきました。2019 年に設立された Gamee は、Home Pin や Fish Pin などのカジュアルおよびハイパーカジュアルのパズルゲームを制作し、Android において短期間のうちに 1 か月の平均ユーザー数を 350 万人にまで伸ばしました。この成果に伴い、ここ 1 年の間にスタッフの数も 2 倍に増員しています。しかし、今後ゲームアプリを世界規模で展開するにあたっては、広告の収益化プラットフォームと広告収入の安定性が課題となっていました。

収益の 90% 近くをアプリ内広告から得ている Gamee にとって、メディエーションと入札の信頼できるソリューションは不可欠なものです。当時 Gamee ではメディエーションと入札に他社のプラットフォーム ソリューションを使用していましたが、Giang 氏によれば、満足のいく成果は得られていませんでした。

Giang 氏は、Gamee が抱えていた最も大きな課題は不安定な広告収入であったと述べています。当時のソリューションのパフォーマンスは、その点で不十分なものでした。「私たちのビジネスを成長させるには、何よりもまず安定性を確保する必要がありました」と Giang 氏は語ります。「広告の収益を最適化するのに AdMob のメディエーションと入札を利用することにしたのはそのためです」と同氏は続けます。

Giang 氏によると、AdMob はゲーム エコシステムにおいて広く採用されている収益化ソリューションであったため、現在のプラットフォームと比較する対象として AdMob のメディエーションと入札を選択するのは自然な流れでした。

Gamee ではすでに自社のゲームで Firebase などの Google ソリューションを使用していたので、AdMob を実装し設定するのは技術チームにとって難しいことではありませんでした。

AdMob のメディエーションと入札を評価するにあたり、Gamee Studio は Firebase Remote Config を使用して 2 種類のテストを実施しました。1 つ目のテストは、人気ゲーム Fish Pin の全グローバル ユーザーを対象とする A/B テストです。30 万人のグローバル ユーザーのうち、半分を現在のメディエーション プラットフォームに残し、残りの半分を AdMob のメディエーションと入札に移しました。1 週間に及ぶテストでは、インタースティシャル広告とリワード広告の 2 つの広告フォーマットを使用しました。

2 つ目のテストでは、さらに 2 つのゲームアプリに AdMob のメディエーションと入札を統合し、それらのアプリの全グローバル ユーザーを対象にテストを実施しました。1 週間にわたってデータを収集し、これまで使用していたメディエーションおよび入札のソリューションのパフォーマンスと比較しました。

テスト結果は、すべての点で満足のいくものだったと Giang 氏は言います。AdMob のメディエーションと入札を実装してから、ARPU（ユーザーあたりの平均収益額）は 61% アップし、広告掲載率も 90% から 98% に向上しました。また、インプレッション単価にもプラスの影響があり、140% もの上昇を見ました。

これらのテスト結果を受けて、Gamee はテストした 3 つのゲームに加えて新しいタイトルの全ユーザーにも、AdMob のメディエーションと入札を実装することを決断しました。AdMob は Gamee がメディエーションと入札のソリューションに求めていた安定性をもたらしました。

「AdMob のメディエーションと入札は、適用、実装、統合がスムーズに行えるので、製品の開発や展開に注力することができます」と Giang 氏は語ります。

メディエーションと入札のソリューションを Google に変更することが決まったとき、Gamee のチームは引き続き Google と仕事ができることを喜んでいたと Giang 氏は振り返ります。「すでに多くの Google サービスを利用していたので、AdMob のメディエーションと入札の導入は私たちにとって本当に良い選択でした。AdMob は Firebase、データポータル、Google アナリティクスなどの他の Google サービスと簡単にリンクでき、スムーズに連携させることができるからです」と Giang 氏は述べています。